世界のコロナ感染状況
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2019年12月頃から感染が確認され始め、日本でも2020年2月頃から感染拡大が始まりました。人類がこの新しいウィルスと戦い始めて、既に2年の年月が過ぎました。当初、正体不明のウイルスに対して、世間では情報が錯綜し、どのように対処すべきなのか、非常に不安な日々が続きました(私も2020年5月頃は少し鬱のような感覚でした)。現在はオミクロン株の爆発的な感染拡大が続いておりますが、ワクチンや治療薬などの開発及び普及に伴い、感染拡大当初ほどの絶望感に襲われることは少なくなったように思います。
しかしながら、世界では4億人以上が感染、580万人以上の方が亡くなり、日本でも400万人以上が感染し、2万人以上の方が亡くなられています。同時に、新型コロナ対応でビジネス環境を大きく悪化させられた業界や企業も多数存在します。事業継続に大きな悩みを抱えられている方々も多くいらっしゃると思います。新型コロナウイルスが私たちの暮らしを大きく変えたことは、皆様ご存じの通りです。
この新型コロナウイルスに対してどう対処していくのか、世界ではその対応に現在大きく分かれている状況です。
With コロナで進む世界
世界では様々な国で新型コロナウイルスと共生して、ビジネスを止めない対応を進めています。欧米では様々なビジネス規制を解除し始めており、イギリスではコロナ患者の自主隔離すら2月中に撤廃をするとの報道もされています(個人的には行き過ぎている感じも受けますが・・・)。イギリスにおいては既に検疫で新型コロナの検査を中断し、ワクチン接種証明書だけ所持すれば入国が許可されるようです。
ASEAN諸国においても、新型コロナ検査やワクチン接種証明書は必要なものの、ビジネスを動かすために外国人の受け入れを拡大している国が殆どです。国によっては現地到着後の隔離期間も撤廃している国もあります(その代わり、毎日のようにコロナ検査を実施される国もあるようですが)。多くの方が亡くなっている状況のため、どんどん推進するべきと言える状況ではないかもしれませんが、世界の動きにも目を向ける必要があるのではないかと感じています。
日本のビジネス往来状況
このような環境下、現在、日本は外国人の渡航に関しては世界的に見ても非常に厳しく、「鎖国状態」という表現が使われています。もちろん自国の人々を守るために外国人の受け入れを抑制するのは理解できます。しかしながら、その結果ビジネス環境が大きく影響されることについても考える必要があると思っています。ビジネス出張を行う人もそうですが、それ以外では外国人留学生や外国人実習生なども足止めと受けている状況です。その影響により外国人との交換留学を推進している学校は、学校自体の魅力が薄れてしまい、日本の多くの産業は外国人実習生に労働力を頼っているため、労働力の確保に苦慮しているという話も伺います。
徐々に条件緩和がされてきている状況ですが、未だ労働力不足の解消には至っておらず、工場や現場の生産・稼働調整を行っているところは多いようです。無論日本M&Aセンターの業務においても、海外渡航が出来ないが故に案件がストップしているものが多数あります。ビジネスにおいてはこの半年・1年の遅れが大きく競争力の減退につながります。
あるアンケートによれば、新型コロナ終息後に訪れたい国のランキングでは日本が1位になっているとのことです。日本という国は非常に魅力あふれる国だと思いますので、少しずつでも状況改善をしていき、外国の方々が日本を選択肢から外すことがないようにして欲しいと願っています。
※本ブログ記載の新型コロナウイルス感染症に関する情報は2022年2月時点の情報です。
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